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スパゲッティ・ミートソース

  • RECIPE 028
本格的なミートソースを約1時間で手作りして、茹で立てのアルデンテパスタに合わせます。粉チーズとパセリをたっぷりと掛けてどうぞ。

材料と準備

ミートソース(7~8人分)

  • 牛豚合い挽き肉     300g
  • 大蒜          1片
  • 人参          1本
  • 玉葱          1個
  • ピーマン        3個
  • パセリ         1把
  • マッシュルーム
  • トマト缶
  • ローリエ(葉)
  • ウスターソース
  • 中濃ソース
  • トマトケチャップ

パスタ

  • スパゲッティ(乾燥パスタ) お好み量

下準備

大蒜、人参、玉葱、ピーマン、パセリはみじん切りに、マッシュルームは厚さ2mmの薄切りにします。

(ピーマンのワタと種は栄養があるので、捨てずに具に加えます。)

作り方

鍋にサラダ油大匙1、大蒜みじん切り全量を入れて弱火に掛け、香りを移します。

大蒜の香りが立ったら玉葱みじん切り全量を加え、中火に上げて炒めます。

玉葱に熱が通り透明になってきたら人参とピーマンのみじん切り全量を加え、強火に上げて更に炒めます。

野菜全体に熱が入ったら挽肉全量を加え、弱火に落として菜箸で挽肉を崩しながら更に炒めます。

挽肉に熱が通り赤味が減ってきたら、

トマト缶を汁ごと全部、マッシュルーム全量、パセリは最後のトッピング用を残して加え、強めの中火に上げ、

水(ワイン)100ccと分量のウスターソース、中濃ソース、トマトケチャップ、更にローリエの葉(あれば)を1~2枚加え、

鍋底が焦げ付かないようヘラで混ぜながら全体を煮詰めていきます。水分が足りなければ水を足して調整します。

ヘラで鍋底を掻いた時に、鍋底に道ができる程度に煮詰まれば、ミートソースの完成です。

パスタは沸騰した湯に塩を加え、規定の茹で時間より短めのアルデンテに仕上げ、

茹で立てのパスタにミートソース、粉チーズ、パセリをたっぷり掛けて頂きます。

ホットペッパーソース、パプリカパウダーはお好みでどうぞ。

ミートソースは、更に時間を掛けて煮込み、又は一旦粗熱を取ってから再加熱すると一段と味わいが深まります。

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冷凍海鮮の解凍法

  • Lesson 008
冷凍海鮮具材を美味しく解凍して、その後の料理を “ひと味” グレードアップさせます。

1 ”シーフードミックス”の場合

冷凍シーフードミックスの解凍方法については、メーカーにより説明が異なりますが、諸説を紐解いた結論は次のとおりです。

(1)解凍方法
  ア 氷水(約0℃)250ccに塩小さじ1.5、重曹小さじ1.5を加えて溶かし解凍液を作ります(素材が浸るだけの解凍液が要るので、同比率で適宜増量して下さい。例えば、氷水500ccなら塩大さじ1、重曹大さじ1です)。
  イ ボウルにシーフードミックスを入れ、これが浸る量の解凍液を加えて約20分置いた後、解凍液を切ってからペーパータオルで優しく(具材を潰さないように)拭き取ります。
  ウ 解凍液の効果により、シーフードミックスには既に塩分が吸収されているので、調理は塩分を控えめに短時間で仕上げます。

(2)科学的な説明
ア 塩を加える理由
冷凍海鮮は、海鮮を茹でて塩水にくぐらせてから急冷しています(”酸化”及び”冷凍焼け”防止のため)。これを、水に入れると浸透圧の原理から塩分濃度の高い具材から塩分濃度の低い水に、塩分とともに具材の旨味が溶け出して(逃げて)しまいます。したがって、解凍液に塩分濃度を与えて旨味の流出を防ぎます。
イ 重曹を加える理由
重曹には蛋白質を固くする効果があるので、解凍液に塩のみでなく重曹を加えることで、具材の外側を固化し、その保水性を上げ、プリッとした食感を作ることが出来ます。
なお、シーフードミックスは予め茹でてあるので、2(4)の食中毒菌の心配は極めて小さいと考えられます。ただし、メーカーにより “要加熱” と “加熱不要” の商品に分かれる(【参考】メーカー別「シーフードミックス」比較/後述)ので “要加熱” 商品は、必ず加熱調理して下さい。

(3)検証実験
  ア 検証要領
N社製の シーフードミックス(”要加熱” 商品)を3種類の方法で解凍し、解凍直後の具材の状況、加熱後の具材の状況を比較検証しました。その3種類の解凍方法とは、次のとおりです。
  ① 何も添加せず、冷蔵庫内でそのまま解凍(6時間) 
  ② 氷温の「塩水(約3%)」に浸水して解凍(20分)
  ③ 氷温の「塩+重曹水(約3%)」に浸水して解凍(20分)

『解凍方法の相違が解凍状態にどのような差異を生ずるか』を検することが目的なので、加熱手法が実験に別の影響を与えないように、加熱方法については “焼き” 、”茹で” ではなく、敢えて “蒸し”(電子レンジ)にしました。

【解凍最終段階】

シーフードミックスを3グループ(各グループ 60g)に分け、それぞれを別方法で解凍して具材の状況を比較検証しました。
【冷蔵庫内解凍】
冷蔵庫内(温度4℃)で何も加えず6時間
【塩水解凍】
3%食塩水を加えて20分
【重水塩水解凍】
3%食塩重曹水を加えて20分

【解凍後の具材比較】

【低温解凍(冷蔵庫内解凍)】
 一般的に美味しいとされている解凍法ですが、塩水解凍と比べると解凍結果は劣ります。

【塩水解凍】
 多くの方が “最強・簡単” と紹介されている解凍法です。

【重曹塩水解凍】
 海老の解凍方法として、一部の専門家(プロ)が紹介されている解凍法です。
 重曹を添加することで、”プリプリ” かつ “柔らか” 効果が格段にアップしますが、反面、浸透圧の影響により具材の塩味が上がってしまいます。
 つまり、調理過程で塩分カットできるレシピなら、重曹塩水解凍がベストです。
 調理過程での塩分カットが出来ないレシピなら、塩水解凍にすべきです。

2 ”海鮮種別(個体)”の場合

(1)冷凍帆立(ほたて)

 【まやつか流】
ボウルに”冷凍帆立” と同量の氷を入れ、氷250gにつき塩小さじ1を振りかけた後、”冷凍帆立” を加えラップをかけ、常温で3~5時間ほど置きます。

【参考引用元原文】
時間と少しの手間がかかりますが、一番おすすめの解凍方法です。
ボールに解凍するほたてと同じくらいの量の氷を入れて、塩を小さじ1杯(氷250gにつき)氷にふりかけます。 ボールの中に、凍った状態のほたて貝柱をそのまま入れてください。ラップをかけ、常温で3時間~5時間ほど置き解凍してください。時間が経つと氷が解け、水に浸っていきますがそのままで大丈夫です。

参考引用元:北海道ぎょれん「ホタテの解凍方法」

(2)冷凍海老(えび)

 【まやつか流】
氷水(0℃)250mlにつき、塩小さじ1.5、重曹小さじ1.5を加えて溶かし、解凍液を作ります。
ボウル等に “冷凍海老” を入れ、これが浸る量の解凍液(前述)を加えて30分ほど置きます。
(十数年前に、京都の小料理店の店主から教わった方法です。 ” 冷水500ccに、塩大さじ1、重曹大さじ1で30分 “)

(3)冷凍烏賊(いか)

 【まやつか流】
氷水(0℃)を用意し、氷水250mlにつき塩小さじ1.5を加えて溶かし、解凍液を作ります。
ボウルに “冷凍烏賊” を入れ、これが浸る量の解凍液(前述)を加えて10分ほど置きます。

【参考引用元原文】
冷凍室から冷蔵室へ移しておく方法や、ビニール袋に入れたまま水に浸しながら水道水を軽く出し続ける解凍方法もあります。
冷凍イカの場合、水に直接入れると10分ほどで身がやわらかくなります。なお、包丁のあたりが少しかたい程度の半解凍の状態の方が切りやすく、皮も容易にむけます。

参考引用元:全国いか釣り漁業協会「解凍方法」

(4)冷凍蛸(たこ)

 【まやつか流】
ボウルに “冷凍蛸” を入れ、水道水(チョロチョロ程度)での流水解凍が安全(自然解凍では、蛸から出るドリップ中に食中毒菌が繁殖する危険性あり)です。

【参考引用元原文】
前職板前ということもありタコの扱いには多少の自信があります。今回は、そんなタコの正しい冷凍保存のやり方とタコの美味しさを損なわないスピード解凍法についてご紹介させていただきます。(中略)
加熱調理しない場合の茹でタコの解凍方法についてご紹介します。代表的な調理はタコブツ、タコ刺し、酢の物などですが、この場合は流水解凍が最も美味しさを損なわないでスピード解凍できる方法です。自然解凍でももちろん良いですが、自然解凍の場合は解凍後にタコから出てくる水分(ドリップ)を必ずしっかり洗い流してから使用しましょう。(食中毒菌はドリップに繁殖する為)

参考引用元:タケチヨ釣りブログ

(5)冷凍蜊(あさり)

【まやつか流/殻付の場合】
殻付の冷凍蜊は、絶対に自然解凍しません。解凍に時間を掛けると貝柱の細胞が壊れ、加熱しても殻が開きません。
凍ったまま一気に強火で加熱調理すると、冷凍蜊でも、きちんと殻が開き、美味しく調理できます。

【参考引用元原文】
殻のまま冷凍したあさりは、絶対に自然解凍はしないで下さい。冷凍したあさりをゆっくりと解凍すると、貝柱の細胞が壊れてしまうため、加熱をしても殻が開かなくなってしまいます(中略)。
高温で一気に調理することで、殻がしっかりと開き、身もぷりぷりの状態で食べることができます。

参考引用元:春夏秋凍 shunkashutou.com 栄養UPの冷凍保存方法】あさりの冷凍・解凍方法とレシピ

【まやつか流/剥き身の場合】
剥き身の冷凍蜊は、冷蔵庫内で自然解凍するか、電子レンジで解凍します。常温の自然解凍は蜊が傷む可能性があるので避けます。殻付同様、凍った状態のままで加熱調理もできます。

【参考引用元原文】
むき身のあさりは、冷蔵庫で自然解凍または、電子レンジなどでも解凍できます。ただし、常温での自然解凍は傷む可能性があるのでNG。冷蔵庫で解凍をおすすめします。
また、料理によっては凍ったまま調理することもできます!

参考引用元:小学館 HugKum「あさりは冷凍したほうが美味しくなる!冷凍方法や解凍のコツ」

【参考】

メーカー別「シーフードミックス」比較

参考:mybest「魚介加工品おすすめ情報サービス」
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基本の出汁(だし)

  • Lesson 007
基本の出汁を覚えて、色々な調理に使いこなしていきましょう。

1 鰹出汁(かつおだし)

(1)鰹の一番出汁

① 水800mlに対して鰹節(薄削)25gを用意します。
② 水800mlを強火に掛け、沸騰したら火を止め
③ 鰹節(薄削)全量を沸騰直後の湯に入れ、
④ そのまま、2分置きます。
⑤ ボウルの内側にザルを重ねて、その上にキッチンペーパーを載せ、
⑥ ④をボウルに流し入れて漉します(“出し殻”は、搾りません)。
⑦ 鰹の一番出汁(約650cc)の完成です。
⑧ タッパーに入れて、冷蔵庫で2~3日保存可能です。

(2)鰹の二番出汁

① 鰹の一番出汁の”出し殻”を鍋に入れて、
② 水450mlを加え、強火に掛けます。
③ 沸騰後、中火に落とし、5分煮出します。
④ 追い鰹(鰹節/薄削5g)を用意します。
⑤ 5分煮出したら火を止めて、④の追い鰹を加えて2分置きます。
⑥ ボウルの内側にザルを重ねて、その上にキッチンペーパーを載せ、
⑦ ⑤をボウルに流し入れて漉し、キッチンペーパーの鰹節を軽く搾ります
⑧ 鰹の二番出汁(約350cc)の完成です。タッパーに入れて、冷蔵庫で2~3日保存可能です。

2 昆布出汁(こんぶだし)

(1)水出し昆布出汁

① 水800mlに対して乾燥昆布8gを用意し、
② 乾燥昆布を水に浸水させて、冷蔵庫に入れます。
(浸水直後)
③ 浸水3時間後
④ 浸水6時間後
⑤ 浸水24時間後
⑥ 昆布を取り出し、昆布出汁(水出し/約780ml)の完成です。
⑦ タッパーに入れて、冷蔵庫で2~3日保存可能です。

(2)煮出し昆布出汁

3 煮干し出汁(にぼしだし)

① 水800mlに対して煮干し(炒り子)25gを用意し、
② 煮干し25gを鍋に入れ、水800 mlを加えて浸水させます。
(浸水直後)
③ 浸水30分後、鍋を弱火に掛けます。
④ 浮いた灰汁を掬いながら、
⑤ 5~6分煮出して、
⑥ ボウルの内側にザルを重ねて、その上にキッチンペーパーを載せ、⑤を漉します。
⑦ 煮干し出汁(約600ml)の完成です。
⑧ タッパーに入れて冷蔵庫で2~3日保存可能です。

4 椎茸出汁(しいたけだし)

① 水800mlに対して乾燥椎茸8gを用意し、浸水前に傘を上にして”天日干し”をします。
② “天日干し”をした椎茸を水に浸水させて、冷蔵庫に入れます。
(浸水直後)
③ 浸水1時間後
④ 浸水6時間後
⑤ 浸水24時間後
⑥ 椎茸に含まれた出汁を軽く搾り戻して、椎茸出汁800mlの完成です。

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基本の鍋炊飯(玄米)

  • Lesson 006
玄米は、蛋白質、炭水化物、脂肪、食物繊維、ビタミンB/E、鉄、リン等の豊富な栄養素が詰まった優良食材ですが、炊き方が難しく敬遠する方が多い様です。
多くの方が、様々な炊飯法を紹介されていますが、その多くは “土鍋炊き” です。今回は、普通の片手鍋でも、美味しい玄米が炊ける方法を紹介します。少々、時間が掛かりますが、仕上がりは絶品です。

鍋炊飯(玄米)の方法

① 玄米に十分な水を加え、両手で揉むように洗った後、水を取り替えて浸水させます。
② 写真は、24時間浸水させた状態です。水を取り替え灰汁を捨てて、
③ 浸水させた玄米の水を切り、鍋に入れ新たに水と塩を足します。

2合:水600cc
   塩2g
3合:水900cc
   塩3g
④ 鍋に蓋をして “中火” に掛けます。
⑤ 沸騰したら、鍋が噴かない程度に、徐々に火力を “とろ火” まで落とします。
湯の蒸発量が早く抑えられない場合は、鍋蓋の空気穴に箸等で栓をします。
⑥ “とろ火”に落として約20分です。
鍋内の泡にも澱粉の糊のとろみが、付いてきます。
⑦ “とろ火”に落として約40分です。
鍋内の水分が減り泡が小さくなったところで、最後に中火に上げます。
⑧ 鍋蓋の空気穴からの蒸気量が減少したら、火を止め約10分間蒸らします。
⑨ 蒸らしを終えて蓋を開けると、 “蟹穴” が一杯開いていました。
美味しく炊けた証拠です。
⑩ 鍋の蓋を開けたら、直ぐに”しゃもじ”で御飯を切るように解して、余分な水分を飛ばします。
炊飯前に入れた塩味と、玄米の独特の甘さが合う柔らかな”ふっくら玄米” が炊けました。

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鹿尾菜のヒ素抜き

  • Lesson 005
鹿尾菜(ひじき)は、カルシウム、カリウム、リン、鉄を豊富に含有する優良食材ですが、一方で有毒なヒ素を多く含有しているので、調理前に適切に処置(ヒ素抜き)する必要があります。
※ ヒ素の毒性、人体への影響等について、より専門的な解説を必要とされる方は、次を御参照下さい。
 ・「化学物質・汚染物質評価書 食品中のヒ素(外部リンク)(PDF:1,323KB)
 ・「食品中のヒ素に関するQ&A(外部リンク)(PDF:130KB)」        (内閣府 食品安全委員会)

鹿尾菜の戻し方

  • 水戻し
① 乾燥ひじきを
② ボウルに入れ注水します。
③ 注水の約5分後
④ 注水の約30分後に、
⑤ 鹿尾菜を2~3回水洗いし、水を差し替えます(再注水)。
⑥ 再注水の約30分後に、再度、鹿尾菜を2~3回水洗いして、
⑦ 水を良く切り、完了です。
  • 茹で戻し
① 乾燥ひじきを
② 鍋に入れ注水し、強火に掛けます。
③ 加熱後、約2分
④ 茹で汁が沸騰したら、灰汁を掬い弱火に落として約5分煮ます。
⑤ 弱火にして、約5分後
⑥ 約5分茹でた後、湯から上げ、流水で2~3回水洗いして水を切り、完了です。
⑦ 鹿尾菜をザルに上げた直後の茹で汁です。
  • 茹で零し(ゆでこぼし)
① 乾燥ひじきを
② ボウルに入れ注水します。
③ 注水の約30分後に、
④ 鹿尾菜を2~3回水洗いし、水を切ります。
⑤ 沸騰した湯に水切りした鹿尾菜を入れて茹で、灰汁を掬います。
⑥ 約5分茹でた後、湯から上げ、流水で2~3回水洗いして水を切り、完了です。
⑦ 鹿尾菜をザルに上げた直後の茹で汁です。
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貝の砂抜き

  • Lesson 004

汽水域に生息する貝/蜆(しじみ)等

  • 準備するもの

バット    1枚
穴あきバット 1枚(浮かせ足付き)
塩水     必要量(バット容量と貝の量によります。濃度は次のとおりです。)
【塩分濃度 約1.2wt% : 水500ccに塩小さじ1(6g)】
※ バットと穴あきバットが無ければ、ボウルの内側にザルを重ねるか、洗面器等の中に穴あきの落とし蓋を置いても良いと思います。

  • 砂の抜き方

バットの中に、浮かせ足付きの穴あきバットを重ね、貝(今回は蜆です)を入れ、塩水(約1.2wt%:海水の約1/3の塩分濃度)を加えます。
貝が砂を出しやすいよう遮光するため、バットの上に蓋をして約3時間ほど待ちます(蓋は、より大きなバットを裏返して重ねるか、俎板、新聞紙でも良いです)。

約3時間後、貝を取り出し穴あきバットを除くと、結構な砂を吐いていました。
この後、貝を擦り合わせるようにして汚れを洗い流し、調理の下処理は完成です。

海水域に生息する貝/蜊(あさり)等

  • 準備するもの

バット    1枚
バット網   1枚
塩水     必要量(バット容量と貝の量によります。濃度は次のとおりです。)
【塩分濃度 約3.5wt% : 水500ccに塩大さじ1(18g)】
※ バットとバット網が無ければ、ボウルの内側にザルを重ねるか、洗面器等の中に穴あきの落とし蓋を置いても良いと思います。

  • 砂の抜き方

バットの中に、バット網を重ね、貝(今回は蜊です)を入れ、塩水(約3.5wt%:海水と同等の塩分濃度)を加えます。
貝が砂を出しやすいよう遮光するため、バットの上に蓋をして約3時間ほど待ちます(蓋は、より大きなバットを裏返して重ねるか、俎板、新聞紙でも良いです)。

鮮魚店で既に大分潮を吹いていましたが、それでも自宅で砂抜きをすると約3時間後には、結構な砂を吐いていました。
この後、貝を擦り合わせるようにして汚れを洗い流し、調理の下処理は完成です。

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基本の鍋炊飯(白米)

  • Lesson 003
電気炊飯器が無くても、御飯が炊けますか?
マスターすれば、鍋炊飯の方が時短で、省エネで、しかも美味しいです。
災害等で電気やガスのインフラが止まっても、”焚き火”や”カセットコンロ”で火力さえ確保できれば、美味しい御飯を炊けます。

鍋炊飯(白米)の方法

① 米を軽く研いで浸水させます。浸水時間の目安は次のとおりです。
 夏 :30分
 春秋:45分
 冬 :60分
② 浸水させた米を一旦ざるに上げ水を切ります。
③ 浸水させた米を鍋に入れ、炊飯用の水を、次を目安に加えます。
1合:250ml
2合:460ml
3合:670ml
④ 鍋に蓋をして中火に掛けます。(今回は、2合を炊きます。)
⑤ 鍋の中が沸騰してから更に2分間、中火のまま炊きます(噴きこぼれない程度に加減します)。
⑥ ⑤の後、弱めの中火に落とし、更に3分間炊きます。
⑦ ⑥の後、弱火に落とし、更に5~7分間炊きます(鍋の中で糊状の泡が立ち、炊飯が進むにつれ次第に小さくなります。)
⑧ ⑦の後、暫く(約十数秒)強火に上げてから火を止め(蒸らしの効果を上げる為)、蓋をしたまま約10分間蒸らします。
⑨ 御飯が炊き上がったら鍋の蓋を開けて、
⑩ 直ぐに”しゃもじ”で御飯を切るように解して、余分な水分を飛ばします。
⑪ 美味しい鍋炊き御飯が、出来上がりました。

鍋炊飯のポイント

鍋の蓋が透明でないため、鍋の中の状態を視認できない場合は、次の様にして要所のタイミングを確認します。

⑤ 鍋中の沸騰
鍋の蓋から俄に蒸気が吹き出てきたときが、その瞬間です。

⑦ 炊飯の進捗
弱火に落として炊飯中に”チリチリ”という音がする場合は、水不足で御飯が焦げ始めています。元の水量が少なかったか、前段階の火力が強く水の蒸発量が多かったかの何れかの原因が考えられます。この場合は、速やかに鍋を火から上げ、⑧の”蒸らし”に移行して下さい。

⑧ こだわりの “お焦げ”
最後に “蒸らし効果” を上げるために火力を上げますが、この際、前述の “チリチリ” という音が聞こえるまで強火を継続することで、こだわりの “お焦げ”を作ることができます。

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除菌泡スプレー液の自作

  • Knowledge 001
調理と言えば、衛生管理が最も大事ですね。
今回は、調理道具の除菌に有効な ”除菌泡スプレー” の溶液を自作します。
自作することで、市販品(付替品)を購入する 1/6 の経費で済み、大変経済的です。

除菌泡スプレー液の自作法

① 400ml以上の容量の計量カップ(ビーカー)に、水360mlを入れます。
② ①に、市販の塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム溶液)20mlを足します。
③ ②に、市販の台所用洗剤(界面活性剤)20mlを足します。
④ ③を攪拌して塩素系除菌泡スプレー液(400ml)の完成です。

完成試験

シンクにおいて完成品を試験したところ、泡立ちは正規品とほぼ同等でした。
次亜塩素酸ナトリウムの濃度は正規品より濃いめの 0.2%(2000ppm)程度になるよう調整してあります。
ただし、塩素系漂白剤原液の経年劣化により、次亜塩素酸ナトリウムの濃度は低下していきますので、使用する塩素系漂白剤は、出来るだけ新しいもの(購入後3年以内)にした方が良いと思います。

検証「経済的節約度」

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基本の茹で卵

  • Lesson 002
小学校の家庭科で習った最初の料理が、”茹で卵”でした。
シンプルですが、なかなか奥が深いと思います。
是非、マスターして仕上がりの固さを自在にコントロールしましょう。

下準備

卵の殻に穴を開けて、茹でる間に膨張する殻中の空気を抜くことにより、中身と空の圧着を避け殻を剥きやすくできます。

湯煎の場合

① 鍋に水を張り強火で茹でます。茹で上がりの黄身の位置が偏らない様に、最初の4分間は湯中で卵を箸で転がします。
② 沸騰したら計時を開始し、卵が好みの固さになるまで茹でます。(固さ加減は下の比較実験画像を御参照下さい)。
③ 好みの加減に茹でたら、速やかに卵を湯から取り上げ、予め作っておいた氷水で急冷します。

蒸気調理の場合

① 蒸気調理には
“固定用プレート” が便利です。使用水量が少なくて済み、光熱費を節約できます。
② フライパンに約300mlの水を入れて、強火に掛けます。
③ 湯が沸騰したらプレートに卵を載せ、フライパンに蓋をして、卵が好みの固さになるまで茹でます(固さ加減は下の比較実験画像を御参照下さい)。
④ 好みの加減に茹でたら、速やかに卵を湯から取り上げ、予め作っておいた氷水で急冷します。

今回は、蒸気調理で3個の卵を違う固さに茹で分けてみました。
写真の上は6分、左下は8分、右下は9分です。
固さを自在にコントロール出来ると、卵料理の幅も広がるので、是非トライしてみて下さい。

比較実験画像(茹で時間)

茹で卵も、固さの好みは十人十色ですので、敢えて ”まだ固まりきらない卵” も輪切りにして実験してみました。

 蒸気調理をするには、卵の固定用プレートとフライパンの蓋が必要ですが、調理にかかる使用水量と熱量が遙かに節約できて経済的で、白身への熱の入り方も早く均等なのでお勧めです。
  • 茹で卵のレシピ

Recipe002 茹で卵の胡麻油塩だれ

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調味料の計量

  • Lesson 001

”大さじ”、”小さじ” って?

写真の一番上から、
”大さじ”   :15.0ml
”小さじ”   : 5.0ml
”小さじ1/2”  : 2.5ml
”少々さじ”  : 1.0ml
”軽量へら”  :すり切りに使用
          です。
通常、上の3つがセットで売られており、世の親父の大半は一番小さい3番目を”小さじ”と思っていますが、実は違います。

”一つまみ”って?

”少々”って?